私立ハッテン高校アメリカンフットボール部【第3回】

僕の久々の創作、第3回です。
2年生QB葛原正一、練習試合でどう活躍するでしょうか?
今回から、挿絵も描きました。

1・2年生対3年生の練習試合、3年生チームのキックオフで始まった。先攻は1・2年生だ。
開始は敵陣40ヤード。ハドルが解け、スクリメージを組む。
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「セーット!ハット!ハット!ハット!」
僕のプレイコールがグラウンドに響き渡る。ボールがスナップされ、速やかにレシーバーを探す。あのディフェンスなら、86番のワイドレシーバー(WR)・橋本にわたせばいい。
決まった。距離は7ヤード、左右にディフェンスを交わしてファーストダウンだ。
次のプレーはランニングバックの荒木へ。1年生だが、幅のあるガタイを左右に揺らしながらボールを持ち、走り続けた。20ヤードゲイン。
エンドゾーンまであと30ヤード。83番のWR・吉岡へのロングパスで、タッチダウンを狙う。
決まった!1・2年生チーム、先制だ。
同点にされ、第2クオーターへ。やっぱり先輩は凄え!
攻撃のさい、3年生チームのラインバッカー(LB)・猪田先輩にタックルを受け、QBサックを決められた。抱きつかれたまま、こう言った。
「一皮、ズルンと剥けたな。ちょっと前ではオレの格好の餌食だったんだけど。ま、頑張るんだな」
これは評価を下げたかな・・・でも出すとこまで出したのだから。
[続く]