F★CK🏈BOWL【最終回】

大変永らくお待たせしました。

初のゲイ小説「F★CK🏈BOWL」最終回でございます。

話を濃密にまとめるべく苦心したため、時間がかかりました。本当に、すみません。

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フットボールマシン」から「セックスマシン」となったローゼンタールに凌辱されたイッキマン。

彼の肛門からは、白濁した精液がしたたり落ちている。

ローゼンタールの凌辱は、これだけで終わらなかった。

ふたたびイッキマンの目の前に立ち、しゃがんだ。目の前には長さ30センチメートル以上にも及ぶ勃起しズルムケの男根がそそりたっている。ローゼンタールはその男根に触れた。

イッキマンの鼓動は最高潮に達している。そして、ローゼンタールは左に向きを変え男根を掴み、しごき始めた。

「あ、あ、あ、ああ~っ!」

一定のスピードで、やさしくしごいてゆく。これも、内蔵された人工知能でコントロールされたものだ。あまりの気持ちよさに、イッキマンはロッカールームいっぱいに響き渡るようなあえぎ声を出した。

「気持ちいい、気持ちいい、最高!もっと、もっと、もっと、もっと!あー、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう、あ、あ、あ、あ、あ、イく、イく、イく、イく、イく、イく、イくーっ!」

ドピュ!ドピュ!ドピュドピュドピュドピュドピュ!

イッキマンの白濁した濃厚な精液が、床に飛散した。その範囲は50センチメートル四方だろうか。これまで経験したことない噴射量だった。

しかしローゼンタールはゆるめない。長時間しごき続けると男根を刺激させるが、それがないのだ。あえぐイッキマンの声も、かすれてきた。ついに噴射する精液は粘りを失い、透明になった。

イッキマンは生気を失い、仰向けになった。そしてローゼンタールは、静かに消え去った。

ハヤトとデヴィットソンに起こされたイッキマンだったが、朦朧としながらもその表情は笑顔にあふれていた。

「もう一度、あいつに、犯されたい・・・」

しかしその後、「セックスマシン」にならないよう、プログラム修正がされたとか、されなかったとか・・・

[完]

F★CK🏈BOWL【第4回】

お待たせいたしました。

初のゲイ小説、いよいよ最高潮です。

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イッキマンの目の前には、上から下までフル装備のローゼンタールが仁王立ちしていた。そして、細い声でこう言った。

「Ikkiman, it's a target.」

ローゼンタールのヘルメットのアイシールドの内側には、イッキマンの顔にカーソルが合わされ、ボディスキャンが行われた。そして、「GO」の表示が出た。

イッキマンの心拍数が上がり、股間は膨張していく。そして、ローゼンタールが動いた。イッキマンのフットボールパンツとインナーを外し、後ろに向いたのだ。すかさずローゼンタールもフットボールパンツとインナーとセーフティーカップを外した。

そこには、長さ30cm以上はあろう、亀頭が完全に剥けビンビンに膨張した男根が見える。そしてそれは、イッキマンの肛門を直撃した!

「Ready, set, go!」

ズボッ!

みるみるうちに奥まで入る。そして、前後に動かした。

「あ、あ、あ、ヤバイ!ヤバイ!気持ち良すぎる!」

不思議なことに激痛はなかった。実はローゼンタールは、内蔵された人工頭脳のプログラム異常により同性に対する性欲が起動したのだ。これによりセックスの対象となる男性を感知して適性を判断し、行為が始まった。

イッキマンは快楽へとはまってゆく。本音が漏れた。

「お前、うますぎるぞ!まさか、ゴムはつけてねえだろうな!」

「No, it's a direct.」

そしてローゼンタールの亀頭から、精液が噴射された。

「アッー!」

ローゼンタールの攻撃は、これだけでは終わらなかった。

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次回はさらなる展開が待っています。もう1回、おつきあいいただきます。

金曜日までには、完成させます。

F★CK🏈BOWL【第3回】

僕の初小説も第3回です。但し、「ゲイ小説」であることから、この先、過激な性的描写・性器描写があることをご了承いただきます。

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第4クオーター残り30秒で、改造人間となって復帰したランニングバック、ローゼンタールのスーパープレイにより、エレクツは逆転勝利して西地区で首位に浮上した。ヒーローインタビューでは他言をせず、正直な気持ちを簡潔にまとめただけだった。

選手たちが整列して多くのファンに向け深々と一礼し、ロッカールームへと引き上げる。

ローゼンタールはヘルメットをずっと小脇に抱えていたが、反省会のあと着替えようとしたら突然、ヘルメットから振動と警告音が発生した。銀色のアイシールドの外側に

「Set up!(直ちに装着せよ)」

と点滅表示される。言われるがままに、ヘルメットを再装着するしかなかった。

装着すると、警告音は止んだ。その代わり、アイシールドの内側にハートのアイコンが点滅。身体がヘルメットに操られるようにして、動き出した。小走りで、スタジアムの関係者通路を半周している。その動きは止まらない。すれちがうスタッフを押しのけて、ひたすら進む。

そのころよもやの敗退を喫したスペルマンズは、ギスギスした雰囲気はなかったものの、みんな「ローゼンタールを出したことが全てだった」の意見で一致していた。

「まさかな、こんなときにランを選択するのが不自然だよ」ラインバッカーのハヤトが話の口火を切った。さらにこう続ける。

「去年のローゼンタールもガシガシ中央突破とかで強引に10ヤード以上進むタイプだった。だから、容易に見つけてタックルしやすかったんだよな」

ディフェンスラインの右につくデヴィッドソンも、「確かに言う通りだ。あんな華奢で機敏な動きは今までなかったよ」と違いをあらわにした。

そこで2シーズン目でレギュラー入りしたラインバッカー・イッキマンがこう言った。「たしかローゼンタール選手は、昨年シーズンが終わってから脳の病気で倒れ、手術のあとリハビリしていたはず。手術のあとで技術がみるみる向上したのかな。それともアンドロイドとかサイボーグに・・・」

話を続けようとしたら、ハヤトがイッキマンの右肩を後ろから叩き、指図した。目のまえには、パッドつきユニフォーム上下、ソックス、シューズ、アイシールドつきヘルメットを装着したローゼンタールが仁王立ちしていた。

(続く)

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話はいよいよクライマックスに入ります。

28日の予定です。

F★CK🏈BOWL【第2回】

お待たせいたしました。僕の初小説の第2回をお楽しみいただきます。

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一発大逆転を期すため、第4クオーター残り30秒でタイムアウトをかけたエレクツ。ヘッドコーチのカズマイヤーザックは、ひとりのランニングバックを呼び出し、交代させた。

彼は背番号21、デニス・ローゼンタール。長い距離をランでゲインできる、駿足のスーパーランニングバックだ。

サードダウン残り7ヤード、エンドゾーンまで残り40ヤードの地点からのランプレーによる逆転のタッチダウンは、さすがのローゼンタールでも難しいと思われた。対するスペルマンズのディフェンスも、ランではなくパスに備えた作戦を組み、フォーメーションを決めていた。

そして、タイムアウトが解けて、スクリメージが組まれた。

「レディー、セット、ハット!ハット!ハット!」

フィールド全体に、クオーターバックのプレイコールが響き渡り、ボールがスナップされる。

スナップされたボールはすぐさま、ローゼンタールの手に渡った。

スペルマンズのディフェンスは唖然とした。まさかこの位置で、ランプレーしようとは思わなかったからだ。

そうしている間にもローゼンタールは器用にディフェンスをすり抜け、身体を自由自在に動かしてゆく。スペルマンズのラインバッカー、ハヤトとイッキマンはローゼンタールを目指して走り出した。

ハヤトは途中で転倒、イッキマンは何とかエンドゾーン10ヤード付近で追い付きタックルを試みたが突き離され、試合終了まで残り5秒のところで逆転勝利のタッチダウンを決めれてしまった。

実はローゼンタールは、改造人間だったのだ。

昨シーズンのオフに大きな脳腫瘍が見つかったさい、記憶をつかさどる機能を残して、フットボールに特化したサイボーグとして生まれ変わった。長きにわたるテスト期間を経て、きょう、ようやくこの日を迎えたのだ。

後頭部には専用ヘルメットに接続する非接触型コネクターが仕込まれ、それをかぶると「フットボールマシン」へと変わる。ヘルメットの銀色のアイシールドの内側はディスプレイになっていて、相手選手の情報や動きの予測、それを元にした走行ナビゲーションが表示され、それを基に自動操作が行われ、足腰が自由自在にコントロールされるのだ。

さらに、予測しないディフェンスの選手が近づくとセンサーが感知し、新たな走路を示しそれにしたがって自動操作される。

スペルマンズは、まさに、それらに翻弄されたのだ。

だが、ローゼンタールのそのシステムに、異変が起きようとは、まだ、知る由もなかった・・・

(続く)

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第3回は、5月26日掲載の予定です。

ご期待下さい。