甲子園ボウル•関学対法政

大学アメフット日本一決定戦「甲子園ボウル」を見てきました。

今回は関西学院大学対法政大学です。関学は大会史上初の6連勝がかかっていますが、個人的には法政にも優勝の目があると考えていました。なぜなら、今季から入ってきたOBの菅原俊コーチが、同大会の優勝経験者(平成18年第61回大会で優勝し最優秀選手に選出)だからです。経験者の存在は大きく、選手たちのいちばんの励みになります。

試合は法政の攻撃で始まりました。QBの谷口雄仁選手(背番号4•3年生)がリードを取りますが、タッチダウンに結びつかないまま攻守交代。以後関学がリードを取り続けます。

関学のQBは、星野秀太選手(背番号2•2回生)。隙のないリードで攻撃を引っ張ります。

守備でも、DLのトゥロターショーン礼選手(背番号93•4回生)がパントリターンタッチダウンを決めるなど隙なく善戦。

法政も後半に反撃のチャンスがありましたが、焼け石に水。蓋を開けたら61対21で関学の圧勝で史上初の6大会連続優勝と相成りました。61得点も、大会最高記録です。ただ、この記録で、ひとつだけ懸念があります。それは、次回以後も関学が連勝し、どうにも止まらない「ひとり勝ち」の状態になりはしないかと。

そうなってしまったら、「また関学か」ということになり、飽きられ、興行的衰退を招きかねません。

そうならないためにも、関大や立命館,早稲田,法政などの関西•関東の強豪が積極的に技術向上をして切磋琢磨し、際限なく強くなり、どの大学でも優勝できる体制を整え「ひとり勝ち」を作らないことが、いちばん重要かつ、大切です。