構想をあたためてきたプロフットボーラー・イッキマンのショートストーリー、きょうから少しづつはじめていきます。
Ikkiman Story【第1章】昼下がりの選手寮
暑い。リーグ開幕まで2週間だというのに。予定していた練習は2時間繰り上げて、終了した。全く練習にならない。
フィールドからクラブハウスへ戻り、シャワーを浴び、めいめい選手寮へ帰る。寮までの5分くらいの道のりでも、汗が止まらない。
部屋に入るや否やエアコンのスイッチを入れ、全裸になった。
紹介が遅れたが、僕の名前はイッキマン。入団2シーズン目の、プロのアメリカンフットボール選手だ。
パラレル合衆国のプロリーグ、PFLのスペルマンズに所属している。ポジションはラインバッカー、背番号55。昨シーズンに開幕ロースター入りして、ほぼ全試合出て、タックルやQBサックをしまくって、ラインバッカー新人賞もいただいた。
それには、わけがある。
エアコンで冷えた部屋で全裸になると、気持ちいい。そして、僕の分身も勃起してきた。
誰か、部屋に来るぞ。
[続く]